日置川中流域を巡るライド

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ライド記録自転車

また日置川に行ってきました。9月末には宇津木より下流域の県道37号を走ったのですが、今回は平瀬から小房にかけての中流域を探訪します。中でも合川付近は紀伊半島でも最も奥深い場所にあり、これまで一度しか訪れたことがありません。

実は13年前にもスタート地点こそ違いますが、全く同じコースで走ったことがありました。今回は当初逆回りで行こうかと考えていたのですが、高低図を眺めていると後半にかけて標高が高くなっていくのは良くない。やはり最初に一番高い峠を越えてしまうのがセオリーなので、結果的には13年前の再現となりました。ついでにWAKAYAMA800のスタンプを2個拾って30スタンプ賞を達成する算段です。

GPSログはこちら↓


スタート地点は田辺市中辺路町鮎川地区にある鮎川若者広場から。午前9時に出発。すぐ近くにある鮎川新橋を渡って対岸のR311に入ります。


道の駅ふるさとセンター大塔を通過。13年前はここからスタートしたんですよね。交通量多めですが、しばらくの間我慢。


7kmほど進んだ滝尻でR311からR371へ右折します。その交差点のところにWAKAYAMA800のチェックポイントになっている熊野古道館があり、1個目のスタンプをゲット。QRコードは入口とサイクルラックの2ヶ所にあります。


ちょうど開いていたので初めて中に入ってみました。熊野古道の歴史や民俗を紹介するコーナーのようです。


R371に入った途端、ほとんど交通量がなくなります。比較的緩やかな勾配で地蔵峠まで標高差260mを登っていきます。中盤あたりには石船(いしぶり)という集落があります。


だいぶ峠が近付いてきました。峠の前後はかなり狭い道となります。最大勾配は12%程度ありますが、そんなに長くは続かず、概ね8%前後の上りです。


熊野古道館から約40分で標高350mの地蔵峠に到着。その名の通り地蔵堂が祀られています。ここは林道政城線との分岐点になっているのですが、なぜか国土地理院の地形図には載ってないですね。Googleマップによると近露まで行けるようです。ただし崩落のため通行止めの看板があります。


峠からの下りは一層道が狭くなり、鬱蒼とした森の中を抜けていきました。平瀬との中間あたりには大内川の集落があります。


平瀬が近付いてくると川沿いに走ります。


そして2個目のチェックポイント・乙女の寝顔に到着。歴史民俗資料館の南側に看板が立っています。QRコードは看板のすぐ下にあります。これで今年も30スタンプ賞を達成しました。どこが乙女の寝顔なのかというと、後ろに見える山の稜線が横たわる女性の姿に見えるからです。かなりこじつけな気がしますが(笑)、一度気付いてしまうとそのようにしか見えない不思議。


平瀬トンネルを抜けたところで県道219号と合流します。2年前、えらい目に遭ったけどここへ出てきたんだった(笑)。


その橋のすぐ下、日置川と安川が合流する地点です。この近くにはあまり知られていませんが、乙女の湯という温泉があります。


合流点から2kmほど下流へ進んだ下川下で県道219号と分岐します。ここを右折すれば直接鮎川に戻ることもできます。山を越える必要はありますが、何かトラブった時にはエスケープルートになりますね。


大塔青少年旅行村付近からの日置川。


下川下から合川にかけてのR371は国道とは思えない狭路です。まさに酷道レベル。今日はかなり気温上がるはずですが、ずっと日陰を通るのでひんやりと寒い。


ものすごく澄んだエメラルドグリーンの水が美しい!


向山手前の橋にて。


向山にかけては50mほどの上り返しがあります。8%ほどの勾配ですが、ほぼ直線状に登るため意外としんどい。これを知らないと精神的にやられます(笑)。


向山の集落を越えて再び下ると合川に到着します。ここはその名の通り日置川、将軍川、前ノ川の3河川が合流する場所です。13年前に来た時と同じ風景だなぁ、懐かしい。


合川からさらに奥、東伏菟野、木守の方へ行ってみたいんですけどね、この辺は道が狭くて適当な駐車場所が見つからないんですよね。未だ手付かずのエリアです。三川大橋を渡ってちょっと奥へ入って偵察してみましたが、やっぱりいい場所がないなぁ。紀伊半島最深部のこのエリアはなかなか難度が高い。


合川でR371と別れ、県道37号を進んでいきます。ちょっと趣のある三川郵便局。


合川から1.5kmほど進んだところに合川ダム展望所があります。右の奥に合川ダムが見えております。またの名を殿山ダムとも言うようです。


さらに下流に向かうと県道221号との分岐となる小谷橋があります。ここは左折して橋を渡らなければなりません。直進すると深谷トンネルを越えて鮎川へ出られますので、いざという時のエスケープルートにはなります。


県道37号と県道221号の共有区間で2連ヘキサになっております。ここもR371同様、非常に狭い道が続きます。路面も荒れ気味。


殿山変電所の横を通過します。


いい感じの吊り橋がありました。


市鹿野で右折して市鹿野橋を渡ります。標識は何もなかったのでうっかりすると直進してしまいます。市鹿野は結構大きな集落ですが、将軍川林道を経て古座川町へ抜けるルートへの入口として、その筋の人にはよく知られている場所です(笑)。


小房付近はアップダウンが続いてちょっと鬱陶しいですが、やっと玉伝の交差点まで来ました。鋭角に折り返すと県道37号を経て日置川町へ出ますが、今日は直進して上富田町を目指します。ここまで来ればあと一息。


ピークの卒塔婆トンネルまで標高差120mほどの上りです。勾配は8%程度でそんなにキツいところはありません。ゆるゆると登っていけばいつか着きます。途中の写真がありませんが、トンネルを抜けると上富田町生馬まで長い下りが続きます。


生馬から県道220号で富田川左岸に沿って進みます。


田熊からは県道219号に変わって、市ノ瀬を経て午後3時前に鮎川へと戻りました。60km強のコースでしっかり6時間かかる鈍足ぶり(笑)。どうやってもグロス10km/hを超えられないんだよなぁ。13年前のデータを見ると6時間半もかかってたからなぁ、これでも進化したことになるのか?(笑)

片雲の風に誘われて