b-mobile SIMを先行投入

スポンサーリンク
通信

品薄状態が続いていたb-mobile WiFiが昨日より出荷を再開し、近々入手できる見通しとなりました。本来ならb-mobile WiFiを入手してからb-mobile SIMを購入・・・という流れのはずだったのですが、ちょっと思うところがあってb-mobile SIMの方を先に購入してしまいました。ちなみに対立候補のHYBRID W-ZERO3は未だに生産再開のアナウンスは聞かれませんが、もうすでに圏外に去りました。理由はやっぱりPHSはお話にならないということです。しょせんPHSは都会モンのアイテムです。僕みたいに行動範囲が99%田舎の人にとってPHSはまったく使い物になりません。3Gを使えば一瞬で上限に達するんでね、結局高く付くんですわ。よって迷う理由は何もなし。HYBRID W-ZERO3の再開を待たずにb-mobileで決着しました。


初めて読んだ人には話がよくわからんと思うので、もう一度整理して説明します。まずb-mobile WiFiというのは日本通信が新発売したポータブル型の無線LANルーターのことで、NTTドコモの回線を借り受けてデータ通信を提供するものです。これ一台あればWiFiに対応した機器を自在に接続することができ、どこでもインターネットが可能になるわけです。ただb-mobile WiFiはあくまでも端末であり、それだけでは通信することはできません。実際に通信するためには携帯電話会社が発行するSIMカードを挿入する必要があります。b-mobile WiFiの特徴はSIMロックフリーという点であり、どこのキャリアのSIMカードであっても使うことができます。手持ちの携帯電話があればそのSIMカードを挿してすぐ使うことも可能なわけです。また日本通信では速度を300kbpsに制限する代わりに大幅な低価格を実現したb-mobile SIMというものを発売しており、これと組み合わせることによって安価なモバイル通信が実現します。

ここで大事なことは、b-mobile WiFiもb-mobile SIMもそれぞれ独立しているということです。つまり端末とSIMカードの組み合わせは自由ということで、b-mobile WiFiには任意のSIMカードを挿入できるし、逆にb-mobile SIMも任意の端末に挿入が可能ということです。実際のところ日本の携帯電話はほとんどSIMロックがかかっているため、b-mobile SIMを挿して使うということはできません(一部例外があって、たとえばXperiaやHYBRID W-ZERO3はb-mobile SIMを使えます)。もちろん僕は携帯電話も持ってないのでSIMカードだけ買っても何の役にも立たないはずです。

ところが、なぜかうちにあるAndroid開発用端末(GDD Phone)はSIMロックフリーであり、b-mobile SIMが使えるという情報を入手しました。OSのバージョンを1.5から1.6に上げると動作しなくなるということで二の足を踏んでいたのですが、それも裏技で回避できるという情報を入手し、イチかバチか購入に踏み切りました。万一失敗してもb-mobile WiFiを購入すれば済むだけのことですから、それまでのつなぎとしては十分使えるだろうという判断からです。購入したのはとりあえずお試しで6ヶ月間有効のパッケージですが、日本通信で直接買えば14,980円のところ、アマゾンで買うと1割ほど安い13,544円になっています。

それでSIMカードは昨日届いたのですが、実は開通手続きというものをしないと使えるようになりません。手続きといっても普通は携帯電話から指定された番号にダイヤルして、SIMカードの電話番号を入力するだけで即使えるようになります。ところが僕は携帯電話を持ってないのです。まさかb-mobileを使うためだけに携帯電話を買うなど本末転倒です(笑)。しかし携帯電話を持ってない人にも救済措置が用意されていて、その点は良心的だと思いました。ただし手順はかなり面倒です。まず日本通信にメールなり電話で自分の住所・氏名・電話番号を伝え、向こうから電話をかけてくるのを待ちます。ここで本人が確認できれば仮開通となり、30分ほどで使用可能になります。その後、郵送で確認書類が送られてきますので、それに記載された「開通コード」を10日以内に日本通信に返信することにより、初めて本開通となります。当然ながら土日夜間は休みなので、下手すると仮開通まで3日ほど待たされることになります。

携帯電話を持ってないだけでこんなに苦労させられるのは納得しがたいですが、何はともあれ本日仮開通しました。GDD Phoneにb-mobile SIMを挿し、APNの設定をするだけであっさりつながりました。ちょっと感動(笑)。当たり前ですが、WiFi経由と違って端末単体で使えますのでより便利です。借り物なのでいずれ返却しないといけないのですが、手放せなくなったりして(笑)。まあb-mobile WiFiを買うまではネットブックには接続できないですが、当面これだけでも十分かなってところです。

GDD PhoneはAndroid携帯ですので、フリーで出回っているアプリを入れて使うことができます。ブラウザは標準でSafariが入ってますし、TwitterクライアントにはTwitroidという定番アプリを入れました。


フルブラウザですが、画面が狭いのでこのブログはこんな感じで見えます。


Wordpressの専用アプリも用意されており、ブログを直接編集することが可能です。これがあればPC不要で更新もできますね。

ただこれは慣れの問題かもしれませんが、文字入力はやっぱり辛いです。一応QWERTY式のミニキーボードも付いてるのですが、小さすぎてお世辞にも使いやすいとは言えないですね。Twitterで一言つぶやくのに5分ほどかかってしまいます(笑)。それに画面も480×320と狭いので、web閲覧は結構辛いものがあります。やはりザウルスの大画面とキーボードに慣れてしまうとこれは厳しいですね。リナザウ最強説は未だに覆せないのか? ただカメラはもちろん付いてますので、写真付き投稿は楽になりますね。

速度は上限300kbpsということですが、実測でも公称通り300kbps近い値が出ました。これは物理的な限界ではなく、もともと下り7.2Mbpsの回線に速度制限をかけているだけですから、当然といえば当然ですね。300kbpsじゃ話にならんという人もいますが、僕はこれで十分だと思いますね。今までのPHSは100kbps以下だったし、それに比べれば天国です。出先で動画なんか見たいと思わないし、月額5,980円もする高速回線はまったく不要。携帯電話だと2年とか3年の縛りがついて使わなくても払い続けなければなりませんが、プリペイド式ならいつでもやめられるので気楽です。ちなみに期限が切れたときの更新方法は二通りあって、b-mobile SIMを新たに買い直すか、日本通信のサイトでオンラインチャージを行うかのどちらかです。ただ新たに買い直すと電話番号が変わるのでまた開通手続きをしなければなりません。携帯電話を持ってないといちいちあんな面倒なことやってられないので、オンラインチャージするしかないですね。本当はアマゾンで買い直した方が安いのですが・・

あれこれ悩んでるより、もっと早く買っとけば良かったってことですね。これでもう圏外とは言わせません! 回線は天下のドコモ様です。紀伊半島のど真ん中で更新してやろうじゃないの!(笑)

片雲の風に誘われて

コメント

  1. KAY.T より:

    ついに文明開化!というほどのことでもないんでしょうけど、これでまず第一関門突破というところでしょうか。

    ドコモさまの回線で圏外脱出ってのはありがたいことなんですね。

    昨日も天五さん、ソフトバンクがまた圏外…を何度もぼやいてました。

    ソフトバンクだけが圏外だと錯覚してしまうようですが、四方が山だとドコモも圏外という場面もありました。

    それで、ソフトバンクだけが圏外…という錯覚を何度も感じてしまうことを、「圏害妄想」と名づけました。

    こうやって圏外を何度も体験させて、たまに携帯がつながった時にうれしさが倍増するように錯覚させるのも、ソフトバンクの意図とするところでしょうか?

  2. SORA より:

    @KAY.T さん

    これはもう革命的な出来事ですよ!
    PHSしか持ってない人以外にはこの喜びがわからないでしょうが・・(^^;

    つながるかどうかわからない状況でつながったときはうれしさが倍増しますね。
    PHSは初めからつながらないことがわかってるので、置いて行きます。(笑)