物欲か断捨離か?

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ロードバイク自転車

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拾う神あり?」でClarisのSTIレバーを発見し、1万円で直るものなら今のロードを直して乗り続けるか?という結論に傾きかけていました。しかし熟慮の結果、この案は見送りとなり、やはり廃車が決定いたしました。

その理由はこんなところです。仮に1万円出してSTIレバーを交換したとしますと、今後数年間はまた乗り続けなければならないわけですね。しかしフレームはともかく、パーツは20年が経過していますのですべてが経年劣化しており、いずれ全部取り替えなければならなくなります。そうなると結局は初めからパーツを全部新しくするのと変わりません。もちろんそれだけの価値のある貴重なフレームなら別ですが、入門グレードのそれも薄汚れたフレームにそこまでして乗るのはもったいない以外の何物でもありません。そもそも旧式スペックのオンボロロードに乗っていても全然楽しくないわけで、テンションダダ下がりになるのも当然ですね。よって、これ以上の延命措置は行わず、静かに引退させることにしました。

そしてこれからが本題です。今のロードを引退させるのはいいとして、次のロードを新規購入するか、あるいは1台減らしてMR-4とLGS-POPの2台体制にするか?という究極の選択です。

これは自転車に限らずカメラにも言えることですが、一人の人間が平等に扱えるのは2台が限界だと思うんですよね。今でも3台ありますが、3台あると必ず乗らないのが1台出てきます。それに台数が増えると、それぞれにライトやらポンプ、ボトルケージといったオプション品、それにタイヤやチェーンなどの消耗品も必要になりますので、何かとコストがかかります。車と違って何台持っても税金はかからないとはいえ、それぞれにメンテも必要ですので、とても全部面倒を見ていられません。よって、ほったらかしでホコリまみれになる自転車が出てくるわけですね。中には一人で10台以上持っている方もいるでしょうけど(笑)、どうやって管理しているのか僕には理解できません。(^^;

したがって、自転車の台数は少なければ少ないほど良いわけで、3台より2台、理想を言えば1台に絞るのがベストなんです。そうすればたっぷりとその自転車と付き合えます。とはいえ、お買い物用途まで1台で賄うのは難しいことから、現状LGS-POPも所有しているわけです。

それじゃロードバイクを廃車にして、MR-4とLGS-POPの2台体制にすればいいじゃん!って結論になるわけですが、そう簡単にはいかないところが趣味の恐ろしさです(笑)。自転車は状況に合わせて使い分けるもんだよ・・という悪魔のささやきが聞こえてきます(爆)。これってカメラとまったく同じ理屈なんですよね。だいたいカメラなんて1台あれば十分なはずなのに、これは本気撮り用だとか、お気楽散歩用だとか、何かと理屈をつけて新しいカメラを買いたがるんですよね。しょせんカメラ趣味なんて写真を撮るよりもカメラを買うことが目的なんですよ。(爆)

何が言いたいかといいますと、仮にMR-4とLGS-POPの2台体制になった場合、それで満足できるのか?ということですね。つまりどちらも小径車ですから、フルサイズの自転車は1台もないことになります。今までずっと言ってきましたように、MR-4は走行性能ではロードバイクとそれほど遜色はないんです。少なくとも僕のレベルでは・・。ただ、小径から来る安定性の悪さ、ポジションの窮屈さ、高速を維持しづらいことなどはいかんともしがたいわけで、しょせん小径車は小径車なんだと認識を新たにしました。3日前にMR-4で走ってわかりましたが、ひと言で言えば「便利だけれども走って楽しくない」のがMR-4なんです。

ここ数年でMR-4の出動回数が増え、ロードの出番が徐々に少なくなっていました。それは別に老朽化したためではなく、実はデジタル一眼レフの導入と時を同じくしていることに気づきます。つまり一眼レフを搭載するためにはフロントバッグが必須であり、フロントバッグの付かないロードは必然的に出番が少なくなっていたのですね。本来MR-4は輪行を容易にするために購入したものですが、最近では輪行することもなくなり、もっぱらフロントバッグが付くことだけを利用した撮影マシーンと化していました。

もう一つの傾向として、最近では平均速度がきわめて遅くなっていることにも気づきました。停止時間を除いた正味の平均速度が、昔は19~20km/hだったのに対し、最近では15~17km/hにまで落ちています。さらに休憩時間を含め、1時間で走れる距離が昔なら15kmで考えてよかったのが、今では10kmを切ることさえあります。つまり、50km走るには最低5時間かかるわけで、それだけで一日仕事になってしまいます。おのずと距離が延びなくなり、100km走ろうものなら10時間かかるわけですから、とても無理となってしまいます。

まあエンジンの劣化も多少はあるでしょうが(笑)、その原因はお察しの通り、「写真」なんです。写真を撮るためにしょっちゅう止まっていると、平均速度はあっという間に落ちます。ましてや一眼レフはコンデジより取り出すのに時間がかかるため、一回当たりの停止時間も長く、1時間で走れる距離が極端に短くなってしまいます。

思うに一眼レフ導入前はコンデジしか使っていませんでしたから、輪行時を除いて基本的にロードバイクに乗っていました。MR-4は輪行の時しか使わない、そういう本来の使い分けができていたのです。コンデジならトップチューブバッグに入れられるので、ロードバイクでもサッと取り出して撮れてとても便利だったんですよね。いつの間に写真は一眼レフで撮らなければならないようになってしまったのでしょうか?

しつこいほど言ってますが、諸悪の根源は「写真」なんですよ。写真なんか撮ってたら自転車で走る楽しみは半減してしまいます。百歩譲ってコンデジはまだ良いとしましょう。大して邪魔にはなりませんから。一応、思い出も残したいですしね・・。でも一眼レフは絶対ダメです。あんなものを持つと写真を撮ることが自己目的化してしまい、自転車の楽しさをほぼ全て失うことになります。つまり自転車は目的ではなく、単なる移動手段に化けてしまうんです。

思えばいつから自転車に乗ることに「目的」が必要になったんでしょうか? おそらく誰でもそうだと思いますが、乗り始めた頃はただ自転車で風を感じて走ること自体が楽しかったんじゃないでしょうか? 目的なんて要らなかったはずです。それがいつの間にか写真だのグルメだのが目的になって、自転車で走ること自体を楽しめなくなっているんですね。これほどまでに自転車のモチベーションが低下したのは、すべてそれが原因でしょう。

もう一度整理しますと、僕がMR-4に乗っている理由、それは一眼レフを搭載すること以外にはないんです。そして、それが自転車をつまらないものにしていることも間違いありません。もし一眼レフを使うことをやめるのならば、ロードバイクに乗りたいというのが本音です。

写真なんかにわずらわされず、ただ走ることだけを楽しみたい、それを思い出させてくれるのがロードバイクではないでしょうか? いま一度原点に立ち返るために新しいロードバイクが必要だ・・そういう結論へ持って行きたいわけです。(爆)

こうやってロードバイクが必要な理由を正当化していくわけですが(笑)、問題は仮に新車を買ったとしてモチベーションが上がるのか?ということです。ここまで下がりきったモチベーションはちょっとやそっとでは上がらないと思うんですね。初心者なら新車を買えば純粋に嬉しいでしょうが、手垢の付いた古参者にはそのくらいのことでモチベーションは上がりません。どうせ買っても乗らないだろうし、無駄な投資になる確率が80%を超えている気がします。すでに終わりかけている趣味を今さら蒸し返すのも何ですしね、いっそのことこのまま自転車界から身を引いた方が余計な金がかからなくていいのかも?とも思っております(爆)。だから優柔不断で決断できないんだよなぁ・・

片雲の風に誘われて

コメント

  1. kishi より:

    簡単なことじゃないですか。カメラと自転車を完全に分けたらいいんじゃないですか。一眼レフを持っていくときは、自転車に乗らない。自転車に乗るときは走ることだけを目的にするというルールを作って行動したらどうですか。

  2. SORA より:

    @kishi さん

    そうなんですよね。自転車か写真かどっちかにしないとどっちもダメになるんです。

    それはわかってるんだけど、せっかく行ったら両方やっちゃおうと変な貧乏根性出すからいけないんですね。(笑)