自転車の防犯登録を抹消する方法

スポンサーリンク
自転車自転車趣味

この前ロードバイクを売却したんですが(笑)、その際先方から防犯登録を抹消しているか確認されました。抹消しないと次の所有者が新たに防犯登録できないからです。別にそのまま乗っても違法になるわけではありませんが、たとえば真夜中に走ってて警官に職務質問され、防犯登録を確認されるようなケースは普通にあり得ることです。そんな時、防犯登録が他人名義になってると盗難車でないことを証明するのに面倒なことになります。だから防犯登録の変更は必ずやっておかなければならないのですね・・

ここ数年で何台もの自転車を売ってますが(笑)、実は今まであまり気にしてませんでした。なぜならリサイクルショップに持ち込んだ場合は店側で防犯登録の抹消手続きをやってくれるからです。ただ店によってはあらかじめ抹消しておかないと断られることもありました。個人間売買の場合は当然自分でやらなければなりません。

一応そういうことは知ってましたが、方法がよくわからない。人に聞いた話では警察に行けばやってくれるということなんで、そういうものだと思ってました。ところがネットで調べてみると、都道府県によって全く事情が異なるらしいんですね。全国共通じゃなかったのか、何てこった・・

奈良県の場合は何と警察ではできないということなんです。実は警察で取り扱っていない都道府県は意外と多く、京都府もそうです。大阪府の場合は警察で手続きができるみたいです。そう言えば大阪の人から聞いたんだった。そんなこと言ってくれんとわからんがな・・(笑)

それでは奈良県の場合、どこで手続きできるかというと、奈良県自転車防犯登録会に加入している自転車販売店が窓口になっています。すなわち一般の自転車店が「自転車防犯登録所」として委託されているわけです。ただこれも個人商店やプロショップだと自分の店で売った自転車以外は断られることが普通なので、イオンバイクやサイクルベースあさひなどの量販店に行けばどこで買った自転車でも断られることはありません。

一応、奈良県自転車防犯登録会のリンクを張っておきます。電話番号も書いてあるので、わからないことがあれば直接質問してみましょう。

自分は近くのイオンバイクに行ったのですが、登録時に交付される防犯登録控えのカードがあればどこの登録所に行っても構いません。もしカードを紛失してしまった場合は登録時の情報を照会する必要があるため、購入した店でないとできません。ですからカードは紛失しないように大切に保管しておきましょう。また抹消手続きは所有者本人が行わなければなりません。新しいオーナーが行ってもできませんので、譲渡する前に抹消しておく必要があります。

抹消の手続きに必要なものは登録控えカードと身分証明書、それに自転車本体を持参しなければなりません。これは登録証と車体番号を確認するためです。奈良県の場合、自転車を確認する必要があるため電話での抹消手続きは受け付けていません。これも都道府県によって対応がまちまちで、京都府では電話で手続きできるそうです。たぶん奈良県は全国で最もめんどくさい部類に入ります。あと抹消手数料として300円がかかります。

抹消の手続きをしたらその場で防犯登録シールを剥がしてくれます。これが非常に剥がれにくいので苦労されてました(笑)。そして抹消の証明として登録抹消通知書を発行されますので必ず受け取っておきます。やり方さえわかれば別に難しいことではないのですが、初めてだと戸惑っちゃいますよね。

次のオーナーに譲渡する際には登録抹消通知書と譲渡証明書を必ず渡します。それがあれば次のオーナーがスムーズに新規登録できるようになります。譲渡証明書というのは別に決まったフォーマットはないのですが、最低限必要なことは前所有者の住所・氏名・電話番号と捺印、譲渡者の住所・氏名・電話番号、そして自転車本体の登録情報(登録証の番号、車体番号、メーカー、色、タイヤ径)を必ず書いておきます。ネットで検索すると譲渡証明書のフォーマットがPDFでダウンロードできますので、それを印刷して記入するのが楽でしょう。都道府県によって微妙に様式が異なりますので、自分の住む都道府県のものがあればそれを使うのがベターです。

ここまでは購入した店が同じ都道府県内にある場合の話ですが、防犯登録のシステムは都道府県ごとに管理されているため、たとえば引っ越しなどで他府県に移動した場合は非常に面倒になります。その場合は原則として登録を行った都道府県へ出向いて、そこのルールにしたがって手続きをしなければなりません。それと比較的あり得るのは、通販で購入するとその店で防犯登録して送ってくるので、現在住んでいる都道府県と異なるケースが往々にしてあります。たとえば大阪府の店で買ったら大阪府内の警察署まで出向いて抹消手続きしなければなりません。大阪だったらまだマシですが、これが東京だったらもう不可能ですね。そうなるとその自転車はもう登録の期限(通常7~10年)が切れるまで抹消できないことになります。つまり売却不可能です。

そういうことを考えると、自転車を通販で買うのは多大なリスクが伴いますね。まあ自転車は絶対手放さないよという人ならいいのですが、僕みたいにすぐ売り飛ばす人だと致命的な問題です(笑)。やっぱり自転車は地元の店で買うのが一番安心ということになりますね。たとえ高くてもそうするべきです。

いや~、自分でやってみるといい勉強になりました。まさか都道府県によって違うとは思ってもみなかったんですよね。それにしても何でこういうのは全国共通にできないんでしょうか? このデジタル時代に紙媒体で対面でないとできないとか時代遅れもいいところです。こんなのは全国共通にしてネットで手軽にできるようにしてもらいたいものです。

片雲の風に誘われて