過去のツーリングレポートを再掲載します

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ライド記録自転車

自転車ツーリングは必ず飽きる

2年前に書いた「自転車ツーリングはなぜ飽きるのか?」という記事が当ブログで相変わらず人気です(笑)。調べてみると、「自転車 飽きる」「ロードバイク やめる」などのキーワードで検索されていることが多いようです。一説によると、ロードバイクを初めて買った新規参入者が一年後にまだ乗っている確率は3割とも言われております。ほとんどの人は乗らなくなってホコリを被っちゃうわけです。それだから市場に中古自転車が大量に出回るわけですね。つまり、自転車はそのくらい飽きやすい趣味なんです。

もっと正確に言いますと、競技としての自転車は飽きないが、自転車ツーリングはすぐに飽きる。そういうことです。それを突き詰めて考えると、結局は「感動がなくなるから」に他なりません。自転車ツーリングって本質的に感動を求めているわけですよ。誰だって初めて訪れる土地、初めて通る道にはワクワクするものです。でもそれが回数を重ねるごとに感動が薄れていきます。どうやっても最初の感動を超えることは絶対にできないわけですよ。しまいには旅をしても何も感じなくなり、そこに待っているのはマンネリだけとなります。

しかし競技としての自転車は違うんです。それは明確な目標と進歩があるからです。たとえば、競技系の人ってヒルクライム3本とか普通にやってるでしょ? これってツーリスト的な感覚では全く理解不能な行動ですよね。それこそ究極のマンネリじゃないですか? でも本人はマンネリだなんて思ってません。そこには1秒でもタイムを縮めたいという明確な目標があるからです。地道な練習は裏切りません。少しずつ自分が強くなっていく進歩を感じられるからこそ飽きないし、続けられるわけですよ。

それに比べてツーリングには目標も進歩もありません。基本的に一回行ったらそれで終わり。二番煎じは感動が半減します。感動を持続させるには新しい場所に行くしかありません。しかし近くはすぐに行き尽くされてネタがなくなります。そうなると遠方へ出かけるしかありませんが、それには時間もお金もかかります。最終的には経済的障壁が立ち塞がります。優雅に自転車旅行を楽しんでるのなんて金持ちだけですよ。自転車ツーリングも最後はお金です。だからすぐ限界が来て飽きる。

自転車ツーリングは必然的に飽きるものです。例外はありません。ツーリングを続けられるかどうかはマンネリ耐性の違いだけです。マンネリ耐性の高い人はいくら飽きてもやめません。僕はマンネリ耐性が低いので無理です(爆)。

過去のツーリングレポートを再掲載する意義

このブログ(の前身)を始めたのが2005年。それ以後はツーリングレポートもブログに書いてきましたが、実はブログを始める以前のツーリングレポートが大量に残っています。調べてみると、1993年からの分があるようです。何と20代の頃からの記録ですよ(笑)。これってインターネットの登場よりさらに前、パソコン通信の時代から書き始めたものなんですよね。サイクル紀行時代を知っている人は読んだことがあるだろうと思いますが、最近ブログに来た方は一度も読んだことがないはずです。これらのレポートは自転車ツーリングを始めた頃のものですから、今よりはるかに中身の濃いものです。手垢にまみれる以前の新鮮な気持ちで書かれていますから、感動にあふれています。これを埋もれさせておくのはもったいないと思いました。

数えてみると少なくとも50本以上はあります。毎日一本アップしたとしても2ヶ月はネタがもちますね(笑)。これを読み返してみますと当時の記憶が蘇ってきますし、どんなことを考えていたのか自分でも気付かされることがあります。そして何より体力が有り余っていたということ(笑)。今ならこんなことできんやろなということばっかりです。手垢の付いたツーリングレポートに飽き飽きしている方には新鮮な気持ちで読んでいただけるかと思います。

当時の気持ちを正確に伝えるため、できるだけそのままの文章で載せたいと思いますが、写真は非常に少ないことをご了承下さい。中には写真が全くないレポートもあります。なにせ当時はデジカメもスマホもなく、フィルムで撮っていましたから写真なんてそんなにたくさん撮っていません。しかも画質が劣悪です。すごく小さい写真しかありませんが、これが当時のスタンダードです。なぜかと言いますと、当時はアナログ回線しかありませんでしたから読み込み速度が激遅で、1ページあたり100kB以内にすべしという不文律があったからです。今の人にピーガガガとかテレホタイムと言ってもわからんだろうなぁ(笑)。今さら写真を探し出してスキャンするのも大変なので、これだけはご容赦下さい。

というわけで、原則的に毎日連載を始めますよ。投げやりなレポートしか見たことがない方には、ときめいていた時代もあったのかと驚かれることでしょう(笑)。

片雲の風に誘われて