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1994.11.12 天理から伊賀上野へ~大和高原横断~

投稿日:1994 年 11 月 12 日 更新日:

実走日:1994年11月12日(土)
コース:天理~福住~馬場~峰寺~邑地~桃香野~治田~大野木~伊賀上野

 奈良盆地の東方には大和高原と呼ばれる標高300m~500mの高原状の地形が広がっており、その中心は山辺郡山添村と都祁村である。適度な起伏があり、しかも交通量が少ないのでトレーニングには最適の地域である。私にとって大和高原とはいわばホームグラウンドみたいなものであり、ほとんどの道を走り尽くしたと言ってもよいくらいである。したがって、今まで特にツーリングということを意識したことはなかった。しかし、よく考えてみれば天理から大和高原を越えて伊賀上野まで走り通したことは一度もなかったので、これに挑戦することにした。今回は珍しく「玄関から自走」のパターンである。天理から上野に抜けるメインルートは国道25号線だが、アップダウンが多くて結構しんどいので、多少距離が長くなっても最も楽なコースを選んでみた。

 天理教本部のある通りを東に行くと信号を渡って狭い道に入る。これが国道25号線の旧道である。民家の間をかすめるようにしてゆっくりと上っていくとやがて国道25号線の新道と合流する。新道は2車線であり、福住まで2車線区間が続く。国道25号線は高速道路並みの名阪国道が並行しているおかげでナンバーからは想像もできないほど交通量が少ない。ここから天理ダムの下まではダラダラしたかなりしんどい上りが続く。そして天理ダムの下まで来るとそれに追い打ちをかけるように8%の急勾配が始まる。この上りに備えてカーブの手前で休憩しておく。ヘアピンカーブを2つ回って一気に上るとやっと天理ダムの堰堤に出る。堰堤からは上ってきた道が見おろせて気持ち良い。しかし、相変わらず水位が低い。周辺は公園として整備されているのでこの辺で休憩していくとよい。

 天理ダムを過ぎるとしばらく平坦な道が続くが安心するのはまだ早い。これからが本番なのである。長滝への分岐を左に見ると急坂が始まる。ここから苣原(ちしゃはら)までの約2kmは厳しい勾配の上りが続き、ただひたすら耐えるしかない。次から次へと襲いかかる激坂の攻撃にあえなくダウン。時速は8kmを下回っている。休憩間隔がだんだん短くなる。でもこういうところはたとえ少しずつでも休憩しながら上れば誰でも押し無しで上れるはずだ。苣原まで来ると勾配がゆるくなり、少し楽になる。しかし、苣原からもう少し行ったところで工事のため長いダートがあり、片側交互通行になっている。そこを抜けるとだらだらした長い坂が続き、天理ゴルフ倶楽部のあたりでピークとなる。ここの標高が約510mで標高差400mの長い上りであった。ここを一気に下り、もう一度小さなピークを越えるとようやく福住に到着である。ここまで約15km、休憩時間を含めて1時間強であった。

福住付近の国道25号

 福住を過ぎると国道25号線は1車線となり、さらに交通量が少なくなる。どう見ても国道には見えない単なる田舎道で、地元の車がたまに通るくらいで極めて交通量が少ない。まさにここはサイクリスト天国である。ずっとこの道を走ると最短距離で上野に行けるのだが、うんざりするほどアップダウンがあるので、井ノ市から山田町を経て布目川沿いに下るルートに入る。このコースは大変気持ちがよく、特に山田町付近の風景がなんともいい。色着きはじめた紅葉や銀色にゆれるススキの穂が美しい。道端には柿の木や石仏もあり、大和路の秋を満喫しながら走れる。馬場で国道369号線を横断してさらに布目川沿いに下っていくと、やがて上荻で針ヶ別所から来る県道と合流する。この道も山添村の桐山まで爽快なダウンヒルを楽しめる。しかし、また途中に工事区間があるのが玉にキズ。布目川沿いにどんどん下っていくとやがて信号のある津越の交差点に出る。

布目湖

 この交差点を直進すると布目湖が見えてくる。一つトンネルを抜けて軽いアップダウンをこなすと知られざる名所布目ダムに着く。最近は少し有名になったのか休日は家族連れもよく来るようになったが、周辺は公園として整備されていてきれいである。そして何よりもロードの練習に最適なのである。周辺には駐車場が多数あるので、ここまで車で持ってくればここを起点としていろいろなコースが組める。それにJR笠置駅から上ってくればそれほどしんどくない。そのせいか今日はロードレーサー10台くらいとすれ違った。布目ダムから豪快なダウンヒルを楽しみ、上出で右折して月ヶ瀬に至る県道に入る。ここからもう一つ峠を越えることになるが、標高差は60m程度なので大したことはない。休み休み上っていくと月ヶ瀬村の標識が現れてピークとなる。ここから一気に下っていくと、まもなく赤い吊り橋の八幡橋が見えてきて桃香野に着く。

 この美しい地名にふさわしく、ここの風景は素晴らしい。3月は梅の名所月ヶ瀬梅林として有名だが、人が多いのが難点である。梅の時季も素晴らしいが、それにも増して桜の咲く頃はこの里本来の静けさを味わえる。桜の方はあまり知られていないために訪れる人も少ないが、実は隠れた桜の名所なのである。名張川沿いの県道は延々桜並木が続き、桜吹雪の中を駆け抜ける気分は最高である。そして秋には素晴らしい紅葉に彩られる。今日はまだ紅葉には早いようだった。随所に休憩所があるので昼食をとったりするのによいだろう。もう一つ先の月ヶ瀬橋で尾山に至る道を左に見てそのまま名張川沿いの道を進む。この道はほとんど平坦で気分よく走れる。川よりかなり高い所を走っていて、深い渓谷を見おろすことができる。

 やがて名阪五月橋インターの手前で緑色の鉄橋を渡り、再び国道25号線に戻る。すぐ横を走る名阪国道とは対照的にこの道は実に寂れている。ここからもほとんど平坦である。しかし少し向かい風気味になってきた。単調なのになかなか進まない。よくあるパターンである。淡々と流すこと約11kmでやっと上野城が見えてきて上野市街に入る。国道368号線から続く広い道を北上し、「みぎいせみち」の石標のある鍵屋ノ辻を経て入り組んだ城下町を適当に通り抜け、国道163号線沿いの店で遅目の昼食をとる。そして国道422号線を北上して最終目的地のJR伊賀上野駅に到着。 自転車を分解して14:48発の2両編成のディーゼルカーに乗り込み、天理まで輪行する。なお輪行中にリアディレイラーのワイヤーを破損したことをつけ加えておく。エンド金具がずれてしまったようだ。エンド部の保護にはくれぐれもご用心を。

走行距離 走行時間 平均速度 最高速度 最高地点 最大標高差
61.34km 3:05:49 19.8km/h 50.0km/h 510m
福住付近
420m

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