1995.3.19 亀岡から篠山へ~デカンショ街道~

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自転車

実走日:1995年3月19日(日)
コース:亀岡~天引峠~福住~日置~篠山(往復)

 パナソニックの新しいロードレーサーを購入して初の本格ライド。午前7時、行きつけのサイクルショップに集合し、4WD2台に分乗して亀岡に向かう。老ノ坂峠を越えると霧が出ていて、京都市内に比べてかなり寒い。国道9号線から国道372号線に少し入った曽我部というところにある亀岡運動公園に車をデポして午前9時頃出発する。

 メンバーは総勢7人。年齢は30代後半から40代前半といったところで、20代は僕を含めて2人しかいない。しかし、よりによってこれが健脚ぞろいだったのである。国道372号線を西に向かって走り出すが、だんだんペースが上がってきてついて行けなくなる。いったん集団から離れてしまうとまともに風圧を受けてしまうため、あとはますます離れる一方である。それにしても寒い。特に指先と足が冷たい。冬用の手袋とシューズカバーを持っていないのは僕くらいだろう。湯の花温泉の手前から少し上り坂となるので先頭のペースも落ちて、かろうじて先頭集団が見えているのがまだ幸いだ。今度のロードレーサーには手元で操作するデュアルコントロールレバーが付いているので変速操作が非常にスムーズである。前の自転車はWレバー式だったので、つい変速が面倒になってそのままのギヤで走ってしまうが、これなら勾配の変化に合わせてこまめにチェンジすることができる。しかもチェンジ自体が非常に素早く、ほぼレバーを動かした瞬間に切り替わるのには驚く。前の自転車で非常に不快だったチェーンの音鳴りもなく、静かなのも快適である。しかし、まだ慣れていないので時々シフトアップとシフトダウンを間違えることがある。

 湯の花温泉の少し先で1回目の休憩をとり、全員そろったところで出発する。ここから先の国道372号線バイパスは最近開通したばかりで道幅が非常に広く、超快適な道である。再び一列になって走り出す。さすがに前の自転車と違って加速が良い。簡単に30km/hにもっていくことができる。よくあんな重い自転車に乗っていたものだと思えるほどだ。いつも単独で走っているとわからないが、集団についているときは直接風圧を受けないので確かに楽である。しかし一度離れるともう絶対ついていくことはできない。南八田でバイパスが終わり、八田峠という最初のピークがある。上りになると差は決定的になる。先頭集団はどんどん前に行ってすぐ見えなくなってしまう。こちらは10km/hをキープするのがやっとなのに。今度の自転車はフロントは39Tなのだがリアは23Tまでしかない。前の自転車は26Tまであったので、いままであったものがないとやはりつらい。もう一段ギアを落とそうとするともうギアがないのである。でも他の人のマシンはフロント42Tなのにスイスイ上っている。いったいどういう脚力をしているのだろう。それにしても2番目に若い者が最後尾を走っているのはなんとも情けない光景である。

 八田峠を越えた天引の集落で2回目の休憩をとり、お菓子を食べる。これから最大の難所天引峠にさしかかる。どうせ抜かれるので最初は前の方を走っているが、やはり上りになるとすぐ抜かれてしまう。ここで一番若い大学生がダッシュしていきなりトップに躍り出る。こんな上りでダッシュするなんて何か化け物を見てしまったような気がする。先頭集団はあっという間に見えなくなり、相変わらず最後尾をヘロヘロになりながら上っている。それほどきつい峠ではないのだがリア23Tだとぎりぎり回せる限界のような気がする。ああ情けない。それでも体が慣れてくるとだんだんペースがつかめてきて割と楽になる。つづら折れを何回か繰り返してようやく峠に着き、3回目の休憩となる。

 峠からは展望はきかないのですぐ出発する。天引峠を越えるともう兵庫県である。峠の下りは短い。このあたりからデカンショ街道の看板が目に入る。しかしロードレーサーでは当たり前なのだが、ブレーキの左右が普通と逆なのである。慣れていないのでこれは結構怖い。またブレーキの効きが良すぎて簡単にロックしてしまうのも怖かった。路面が悪いこともあって下りでもあまりスピードを出せなかった。国道173号線との交差点で4回目の休憩をとる。

 この先は日置山峠という小さな峠を越えるとあとは下り一方である。ちなみにここから先は一度単独で走ったことのある道である。途中一回休憩をはさんで古い家並みが続く道を快調に走り、八上で篠山市街2kmの標識を見て右折する。市街地に入ると篠山城跡を中心とした古い町並みの中を走る。なかなか情緒のある城下町である。そして、ようやく最終目的地に到着だ。最終目的地とは店の名前は忘れてしまったが何とうどん屋さんだったのである。ここで篠山名物ぼたん鍋を食べるのがこのツーリングの目的だったのである。こうして昼間から宴会が始まってしまった。しかし皆これから帰らなければならないという気持ちがあるので自重気味である。寒かったので体が温まると根が生えてしまって帰る気がしなくなる。ちなみにぼたん鍋は冬季限定なので念のため。

 こうして重い腰をようやく上げて帰途につく。完全なピストンコースなので復路は省略。ついて行くのに精いっぱいだったので景色を楽しむ余裕がなかったが、たまにはレベルアップになるのでいいかもしれない。結局オジサンパワーを見せつけられただけになってしまった。やっぱり自転車には年齢は関係なくて、鍛錬だけがものを言うのに違いない。

走行距離 走行時間 平均速度 最高速度 最高地点 最大標高差
74.91km 3:19:26 22.6km/h 53.0km/h 320m
天引峠
220m
片雲の風に誘われて