桜井市郊外の外鎌山

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登山

桜井市街の南東、忍阪地区に外鎌山(とかまやま)という標高292mの山があります。朝倉台の住宅街からも近く、典型的な里山として親しまれています。山頂からの展望が良いということで春頃から登ってみたいと思っていたのですが、年末になってようやく登ることができました。

GPSログはこちら↓


スタート地点は欽明天皇陵のすぐ下、忍阪街道沿いにある「忍阪観光おもてなし駐車場」を利用しました。無料で5台程度停められます。


駐車場をスタートしてすぐ「神籠石」があります。またの名を「ちご石」とも呼ぶようです。


坂を登っていくとすぐ欽明天皇陵に着きます。643年頃に作られた日本初の八角墳で、現在は宮内庁管轄となっています。なおここにも駐車場があるので利用できます。


欽明天皇陵のすぐ上には鏡女王墓があります。


しばらく斜面沿いの細い道をたどって行きますと大伴皇女墓への分岐があります。そこにあるこの小さな道標を見落とさないことが重要です。大伴皇女墓から外鎌山へは直接行けません。


ヤマレコの情報によるとこの先踏跡不明瞭と書かれていたのですが、狭いながらも踏跡はしっかり付いています。「外鎌山」の道標さえ見落とさなければ大丈夫ですが、国土地理院の地形図に描かれている点線道が正確なので、GPSで現在地確認すれば万全です。


問題のポイントはこの看板のある分岐です。看板には外鎌山の案内が書かれています。一見すると左の道がしっかり踏跡があるのでそちらへ行きそうになりますが、横にある道標の通り右の薄い踏跡へ進むのが正解です。たぶん左へ行っても同じ道に出るだろうと思いますが、道が荒れている可能性があります。


先ほどの道標からすぐ先に丸太橋があり、これを渡ると本格的な登山道になります。


登山道は結構急ですが、コースロープも張られていてしっかり整備されていることがわかります。


急坂をしばらく登ると尾根に出ました。ここで竜谷方面から来る道と合流します。外鎌山の道標を見て左へ進みます。


尾根に出て平坦になったと思ったら少し下り、左側から来る道と合流しました。道標はないですが、たぶんこれが先の分岐にあった左側の道に通じるのだろうと思います。確かに逆方向から来るとここで間違える可能性はありそうです。ヤマレコで道がなくなったと書いている人はたぶんそうじゃないかな?


尾根上の道は多少アップダウンがあり、あと15分ほど頑張ると外鎌山の頂上に着きました。期待通り素晴らしい展望でした。


頂上は結構広くてベンチも設置されており、休憩するのに良いところです。


三等三角点もありました。


大和三山がきれいに見えます。


桜井市街が手に取るように見えます。標高こそ低いですが、その分、街が近くに見えます。


山頂でお昼を食べて、下山は「朝倉駅」の道標にしたがって左の道へ下ります。


こちらがメインルートのようでよく整備されており、合目の表示まであります。ただ階段もあってかなり急なので登るのは大変そうです。


九合目と八合目の間に外鎌城跡がありました。南北朝時代に西阿という武士によって築かれた城で、わずかな石垣が残っています。


雰囲気のいい竹藪の中を通ります。


最後の急坂を下ると突然、朝倉台の住宅街に出てきました。ここが五合目となります。ほとんどの人はこちら側から登るようですが、付近に駐車場はないので朝倉駅まで電車で来た方がいいでしょう。


あとは朝倉台の住宅街を抜け、川沿いの道から忍阪街道に入って駐車地へ戻ります。途中の忍阪集落から外鎌山が見えました。いかにも里山らしいですね。

片雲の風に誘われて