伯方島一周と開山クライム

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ライド記録自転車

2日目はどこへ行くかはっきり決まっていなかったのですが、昨日は尾道方面へ行ったので今日は今治方面へ行こうというのが大まかな計画でした。ただ、しまなみは何度も走ってますので今治まで往復するつもりはありません。大三島、伯方島、大島もすべて一周してますから、これと言って行きたいところがないんですよね(笑)。強いて言えば、あと残っているのは山くらい。まあ大島の亀老山が一番有名ですけどね、標高が301mありますので相当きつい。そこへ行くまでも結構距離がありますので、瀬戸田から往復しているとだいぶ時間がかかります。そこで目を付けたのが伯方島にある開山展望台という場所。あまり知られていませんが、ここなら標高148mなのでそんなに頑張らなくても登れるし、頂上からの展望はなかなか素晴らしいという噂。それに伯方島一周を加えればそこそこの距離になるだろうと予想できました。あと時間に余裕があれば大島か大三島の半周を加えるということで、大まかなプランが固まりました。

GPSログはこちら↓


今日も瀬戸田の宿を8時半頃出発。県道81号を多々羅大橋方面へ走ります。このあたり南国情緒が漂う街路樹が続きます。


多々羅大橋の見えるこの場所で左折して、橋へのアプローチルートに入ります。ここは平均勾配3%で設計されていますので、スポーツサイクルでなくても楽に登れるくらいの坂です。


多々羅大橋の生口島側入口にある休憩所。


多々羅大橋の中央で広島・愛媛の県境を越えます。お約束の撮影スポットですな(笑)。


多々羅大橋を渡り終え、道の駅の隣にあるサイクリストの聖地碑へ。これで3回目ですが、一応お約束ということで(笑)。いつもミニベロだったから、ロードバイクでは初めてなんだよなぁ。


大三島を走る区間はわずか3kmほどで終わり、大三島橋への上りにさしかかります。しまなみ海道が開通した当時は自転車向きのスロープがなくて激坂を登らされたんですが、今は他の橋と同じように緩やかなスロープが作られています。


大三島橋を渡ります。アーチ橋なのはここだけですね。


伯方島に入りました。すぐ近くの熊口港からは大三島橋を真横から眺められます。


その熊口港のすぐ北側から開山への登りが始まります。


道幅は普通車ギリギリくらいで路面はかなり荒れています。桜の季節以外、あまり通る車もなさそうですね。勾配は最大で10%強、激坂というほどのところはありませんでした。


20分足らずでヒルクライム完了。開山の登り口に着きました。


山頂には立派な展望台が建っています。この上に登ると360度の展望が得られます。


こちらが生口島と多々羅大橋。


こちらが大三島。


三角形の美しい山は岩城島の積善山です。


そしてこちらが大三島と伯方島の間の海峡。


公園内にはいくつか展望台があり、北の方にある展望デッキまで行ってみました。


展望デッキからは多々羅大橋がより近くに見えます。開山はお手軽に登れる割に展望も良くてお得な山でした(笑)。下りは反対側の伊方方面へ下りました。


前浜付近からは多々羅大橋を真横から眺められるポイントがあります。


船越を回って古江港付近からは岩城島がよく見えます。昨日はあの辺にいたわけですね。


めちゃくちゃきれいなビーチだなぁ。


木浦方面は前回通ったので、ちょっと内陸をショートカットして有津港沿いのR317を進みます。この辺は結構賑やかです。普通にしまなみ海道を走っていると伯方島は一瞬で通り過ぎますが、一周すると結構大きいんですよ。


島の南側に突き出した船折瀬戸にある休憩所に着きました。


船折瀬戸は大島との間にある狭い海峡で、非常に潮の流れが速いです。海と言うより川みたいな感じですね。そのため昔から海の難所とされています。


この時点で12時半頃。さてここからどうしようかと悩みましたが、昨日70km近く走ったのが効いていて、かなり脚に疲労が溜まっています。これは間違いなく売り切れ直前の症状。大島まで行っていると暗くなるまでに帰れない可能性が出てきました。しまなみは橋の上り下りで体力を削られるんですよ。往復だと2倍ですからね、とてもじゃないが体力が持たないので大島行きはやめた方がいいと判断されました。というわけで橋を渡らずに直接道の駅マリンオアシスはかたへ向かいました。


ここへ来たら塩ソフトを食べるのがお約束です(笑)。今日はチョコミックス(大)で。JAF優待が使えるので100円引きで300円でした。温泉でも使えるところが多いので、頻繁に利用してると年会費の元くらいは取れそうだなぁ(笑)。


道の駅を後にして、再び大三島橋を渡りました。さてこの後どうするか、また自問自答です。大島を回避した時の次の候補は大三島の南半分一周だったのですが、残りの距離を計算するとあと30kmあります。しかも結構アップダウンがあるんですよね。この時点ですでに40km以上走っており、2日連続70kmとなると脚が売り切れる可能性が高まりました。冗談じゃなく、もう脚のバッテリー残量が30パーセントを切っています。このまま強行すると確実に売り切れるのでこの案も中止。結局は最短距離で来た道を戻ることを選択しました。これはちょっと予定外だったんですけどね、脚の残量を気にしなければならない貧脚の宿命です。それでも行きとは違う裏道を通って少しでも変化を付けてみました(笑)。


再び大三島の道の駅まで戻ってきました。ここで多々羅大橋を眺めながらグデ~っとしてました。なんかもう気持ちが切れて走る気がなくなった(笑)。昨日の疲労が予想以上に残ってるんですよ。2日連続で長距離を走れない、それが貧脚の悲しい現実なのです。しかしまあ、ここでボケーッとしてると入れ替わり立ち替わりサイクリストがやってきます。それを眺めているのも面白いものです。平日とか全く関係なし! おそらくここは日本一サイクリスト密度の高い場所だと思いますね。


なんかもう動く気しないけど、橋を渡らないと帰れませんので最後の気力を振り絞って多々羅大橋を渡ります。これは生口島南端付近の道です。


海岸沿いのR317を快調に走ります。路肩が広くて走りやすいなぁ。こういうインフラ面がしっかりしてないと、なかなかメジャーなサイクリングルートにはなりませんわな。


瀬戸田サンセットビーチに立ち寄りました。ビーチでまったりしてるのも良いもんです。もう完全にやる気なしですな(笑)。


まだちょっと早いので、瀬戸田の旧市街を一周してみます。海岸沿いに走ると昨日通った高根大橋の下に出ます。


これが瀬戸田で一番の観光スポット・耕三寺です。観光客の姿が絶えない。しかし拝観料1,400円って高すぎやろ。もちろん中には入らず前を通っただけです(笑)。この後、4時前に宿に戻りました。

これでメインの2日間の日程は終了しました。今日の収穫は開山だけかな? 予定していたルートを走れず、ちょっと消化不良感が残りますが、ヘロヘロになるまで走っても辛い思い出しか残らないので、少し余韻を残すくらいがいいんですよ。しまなみもほとんど走り尽くして行くところがなくなってますが、何度来てもいいものはいいんですよ。この風景は他では見られないものですからね。

片雲の風に誘われて