ゆめしま海道と高根島

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ライド記録自転車

先週の紀伊半島旅の間に計画を立てていたのですが(笑)、突然しまなみに行ってみたくなりまして、最も天気が良さそうな17~18日に照準を合わせて3泊4日で行ってきました。ただ、しまなみに行くには大きな問題があります。それは温泉が少ないということ。本州側では尾道か福山にしかありませんが、その周辺は車中泊できる場所が少ないんですよね。しまなみの島中にもあることはありますが、平日旅なので定休日に当たると温泉難民になってしまいます。昔、車中泊でしまなみに行った時は2日くらい風呂に入れなかったことがあります(笑)。今年はまだ暑いので、汗だくで風呂に入れなかったら悲惨ですね。基本的にしまなみは車中泊に向いていないので、宿泊まりが前提になります。

当初は三原のビジホをベースにしてフェリーで往復しようかと考えていたのですが、それだと時間のロスが大きいので考え直し、しまなみのちょうど真ん中に当たる瀬戸田(生口島)に宿を取りました。一応、今回の目的はゆめしま海道ですので、瀬戸田にいるとアクセスが便利なのです。ここを拠点に3連泊してあちこち動き回ることを目論みました。

GPSログはこちら↓

※航路を含むため実際より2kmほど長めに出ています。


今回宿泊したのは瀬戸田の中心近くにあるサイクルゲストハウス汐風さんです。今年6月にオープンしたばかりなので凄くきれいです。基本的に管理人さんが常駐しない宿なので、無人チェックインにオートロックなどハイテク設備も凄いです。部屋に自転車を持ち込むことができます。それでいて素泊まり1泊3,000円(休前日は3,500円)と格安。部屋は二段ベッドの4人部屋で典型的なドミトリーですが、ユースホステルに150泊以上してますのでこういうのは全く気にならない人です(笑)。ドミトリーと言っても平日など余裕のある日は個室になります。どうしても苦手な人はダブルベッドの個室もあります。こちらは1泊4,500円(休前日は5,000円)になります。共用スペースには冷蔵庫と電子レンジがあって自由に使えますし、500mほど行ったところに大きなスーパーがあるので買い物にも便利。本当に天国みたいな環境でした(笑)。


午前8時半に宿を出発。すぐ前がしまなみのメインルートなので超便利。生口島を右回りにまず洲江港を目指します。走り出していきなり絶景続きですね。


生口橋の下を通過し、30分ほどで洲江港に到着。午前中は20分おきに出ています。次は9時0分発に乗れそうです。


フェリーに乗りました。乗船時間はわずか5分ほど。もう一人サイクリストの方がおられました。運賃は旅客が150円、自転車が150円ですが、上島町のサイクルフリーチケットを利用すると自転車料金が無料になります。何も言わなくても船員さんが向こうから渡してくれました。簡単なアンケートだけ記入します。


小漕港に着きました。久しぶりだなぁ。ここからゆめしま海道に出発します。ゆめしま海道は2015年に一度走っているのですが、その時はまだ岩城橋が開通していなくて陸続きではありませんでした。今回は2015年とは逆回りで走ることになります。


小漕港から県道174号を南に進み、反時計回りに外周道路を走ります。


対岸の生口島がよく見えます。


できるだけ外周を走るため、途中で右に入って菰隠鼻の方へ向かいます。ところがこれがいきなり超激坂。勾配15%はありました。


菰隠鼻の近くには菰隠温泉というのがありました。そういえば見覚えがあったな。ただ観音様があったのは覚えていない。真新しい感じだけど、その時からあったんだろうか?


菰隠鼻からは多々羅大橋がちらっと見えます。


島の南部、岩城の集落ですが、レトロな感じが素晴らしい。


いよいよ開通後初めてとなる岩城橋を渡ります。しまなみの橋とは違って普通の2車線だし、車道と歩道の区別もありません。その分、景色は最高!


この三角錐の美しい山が積善山ですね。桜の名所として有名ですが、サイクリストの間ではヒルクライムが人気です。ただ標高が369mもあって相当きついのでこれはパス(笑)。


岩城橋を渡り終え、次の生名島へ下りてきました。前回は北の方を立石港まで少し走っただけなので、今回は南側の海岸沿いに走ってみました。


次の生名橋が見えてきました。


この辺の海はとてもきれいですね。南側は思いのほか良いところでした。岩城橋が開通したとはいえ、未だに本土とは地続きでない完全な離島です。しまなみの島とは明らかに交通量が違います。車なんか全く来ない。離島でしか味わえないゆったりした島の時間がここにはあります。


生名橋を渡っているところです。


次の佐島に上陸してすぐの所にある公園から見た弓削島。佐島って申し訳ないくらい短い距離しか走らないんですよね。南端まで行く道はありますが、一周できないので戻るしかなく、今回もパス(笑)。


最後の弓削大橋を渡ります。


弓削大橋から見る弓削島の風景。


前回は上弓削港からすぐ弓削大橋を渡ったので島の中はほとんど走ってません。今回は島の中をゆっくり回ることにします。まず島のくびれた部分にある弓削神社付近の海岸まで行ってみました。これから走る北部の山地が見えます。


再び弓削神社まで引き返し、島の東岸を通る県道172号を走ります。この道はアップダウンがありますが、最大でも80mほど。それほどきつい勾配はありません。車も全く来ないのでとても静か。


東海岸は予想通り凄くいい景色が続きます。向こうに見える島は豊島、高井神島、魚島、江ノ島というようですね。江ノ島以外は有人島です。


この開放的な雰囲気がたまらない。この辺が最高地点で標高80mくらい。


ああ、何て美しいんだ。奈良では絶対に見られない風景だよなぁ(笑)。


島の北端にある久司浦の集落に下りてきました。落ち着いた漁村の雰囲気がいいなぁ。


そこからさらに島の最北端・馬立の鼻を目指して行きます。途中に日月 美輪さんのアート作品「天の花(そらのはな)」があります。色使いが美しいですね。


そしてここがどん詰まりの馬立の鼻。これより先は徒歩でしか行けません。ここで折り返し。


今度は西側の道を走って上弓削港へ。なんか途中に温泉がありました。意外とこの辺は温泉があるんですね。ただ、わざわざフェリーに乗って温泉行くのもなぁ(笑)。午後のフェリーは30分間隔ですが、12時台だけは昼休みで1時間ありません。ちょうどその間に当たりました。あと40分ほどあるので集落内をぐるっと回って、待合所で持ってきたおにぎりを食べてまったり過ごしました。


13時10分発、因島の家老渡行きフェリーに乗りました。こちらは自転車込み180円。ちょっとだけ距離が長い。サイクルフリーチケットも使えるはずですが、書く物を持ってないので全額払いました。どうせ180円だし(笑)。


因島に渡って県道366号を走って行きます。こちらは街中でかなり交通量が多い。コンビニとかもあります。生口橋が見えるところまで来ましたが、橋への入口を見落としてしまい行き過ぎました(笑)。500mほど戻る羽目に。


生口橋を渡りました。橋への登りが結構しんどい。


生口橋から朝に通った道で瀬戸田へ戻り、ジェラートが人気のドルチェへ。ここははっさく屋と並んでしまなみの超人気スポットですな(笑)。ひっきりなしにサイクリストが訪れます。


オーソドックスに瀬戸田レモン味のジェラートを頂きました。さっぱりして美味しいです。ちょうどしまなみ海道のアンケートに答えると250円分のクーポンをもらえるキャンペーンをやっていて、実質150円でした(笑)。


さて、まだ時間が早いので未踏の高根島を一周してきます。平山郁夫美術館のある交差点を右折し、再び左折すると高根大橋に入れます。ただ橋への登りが非常にきつい。しまなみの橋とは違って自転車向きのスロープなんかはないので容赦のない急勾配です(笑)。


高根大橋からは瀬戸田水道と呼ばれる海峡を眺められます。


島の南岸からは多々羅大橋が遠くに見えます。


島の南から西側へ回り込んだところ。この辺は平坦で良かったのですが。


島の北端付近は結構な登りがありました。これは計算外(笑)。おそらくここがピークで標高50mほど。ここで脚を使ってしまったので疲労が一気に来ました。


高根大橋へ戻るにはもう一つ坂を登ってトンネルを越えなければなりません。高根島って観光的なものは何もないですが、やはりミカンの島なんですよね。


やっと高根大橋が見えるところまで戻ってきました。これからまた地獄の登り(笑)。午後4時前にやっと宿に戻ってきました。連泊してると風呂入ってのんびりできるのがいいですよね。疲れ方が全く違う。車中泊なんかしてるのがアホらしくなってきました(笑)。

GPSの読みでは距離は約71kmですが、航路を含んでいるので実質69kmくらいですね。それでも久しぶりに70km近く走って、最後の高根島でだいぶ脚を使ってしまいました。これが翌日に響くことに。貧脚はやっぱり辛いわ。😂

片雲の風に誘われて

コメント

  1. タケヘイ より:

    ゆめしま海道というのがあるんですね。いいですね。記事を拝見していて以前小径車で行ったしまなみ海道ツーリングを思い出しました。美しい景色と車があんまり走ってないのが、印象深かかったです。もし次に行くことがあればバイクでなくまた自転車で行ってみたいなと思いました。私は尾道から松山まで150km、伯方島1泊で走り抜けたのですが、四国に上陸してからまあしんどかったです。。

  2. SORA より:

    尾道から松山まで生口島1泊で走り抜けたことはあります。
    今から思えば鈍行で朝出発してよく行けたもんだと思いますが(笑)。
    例によって四国上陸してから向かい風にやられてしんどかったです(笑)。