若草山~石切峠

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ライド記録自転車

グラベルロード買ってからまともに乗ってなかったんですが、ようやくグラベルらしいところを走りに行けました。MTB時代にはよく行ったコースですが、若草山に登って奈良奥山ドライブウェイ経由で石切峠を越えてきました。

グラベルロードは必要か?で揺れてますが、乗りもしないであ~だこ~だ言っても始まらないんですよね。とにかく乗ってから考えろ!ですわ。

GPSログはこちら↓


とりあえず登り口の浮雲園地まで舗装路を11kmあまり走ります。これだけ平坦走ったのは初めてですが、思ったほどしんどくはないですね。少なくともミニベロよりは楽。そんなにスピードは出せないけれども、ゆっくり流すには問題なく走れます。


月日亭の手前が遊歩道の入口で、ここから未舗装になります。2年ほど前は一時期自転車通行禁止になったという噂がありましたが、今はそんなこともなく通れます。ただし看板にあるようにスピードを出しての走行は禁止です。まあ上りでスピードは出せませんけど(笑)。


未舗装といってもよく締まった路面なので、ロードバイクでも何とか行けるくらいです。ただし、ところどころ砂利の深いところや急坂があるので、ロードバイクでは押さないと行けないところもあります。一切押さずに行けるところがグラベルロードの強みでもあります。距離にして頂上まで2kmほどなんですが、グラベルの上りは想像以上に長く感じます。


山頂の駐車場まで来ると舗装路となり、あとひと登りで頂上です。久しぶりに見る風景だ(笑)。昔はここにMTBを置いて写真撮ってました。


山頂から奈良市街・生駒山方面を望みます。


鹿ものんびりくつろいでいます。


駐車場まで戻って、今度は奈良奥山ドライブウェイへ入っていきます。この道は有料の自動車専用道路ですが、若草山~石切峠分岐の間はハイキングコースになっているため自転車も通行可となっています。有料道路なのに1.5車線で何と未舗装ですよ。昔から変わってないですね。


少々アップダウンがあって、下りきったところが鶯の滝入口です。ここに休憩舎もあります。ここからまた登り返しで、あと100mほど登らなければなりません。12%の急勾配、しかも未舗装のため結構きつい。


ほぼ登りきったところに芳山交番所があります。ここから春日奥山遊歩道を経て高畑町へ下る道が分岐しています。昔はここから下るのが定番でした。MTBだと気持ちよく下れるんですよね。やはり高速走行禁止の看板がありますが、自転車の通行そのものは禁止されていないと思います。どっちへ行くかちょっと悩みましたが、舗装路の走行感を試してみたかったので直進して石切峠まで登ることにします。


この道標のあるところが石切峠への入口です。これが最大勾配15%の超激坂!


石切峠分岐から先、県道80号線までは自転車通行禁止となっています。


激坂を登りきったところが石切峠です。昔はもっとキツい印象がありましたが、意外と難なく登れました。MTBより登坂性能高いかなぁ?


石切峠を越えるとすぐ峠の茶屋がありますが、閉まってました。今は営業してないのかと思いましたが、たまたま月曜日が定休日のようです。


上誓多林の集落から県道184号へ下っていきます。集落内にはトイレのある休憩所もあるのでちょっと休んでいきます。


県道184号、183号と走ってまたちょっと登りましたが、おなじみの県道80号・鉢伏峠に到着です。


あとは県道80号をバビューンと下って県道188号で帰りました。

MTBと比較したグラベルロードの走行感

なかなかまとまった距離を走れなかったため、本当の走行感覚がつかめなかったのですが、今日はグラベルも含めてそこそこの距離を走れたため、だいぶ乗り味もわかってきました。このコースはMTBで何度も走ってますので、隅々まで知り尽くしています。そこでMTBと比べて走行感覚がどう違うか評価してみたいと思います。

まずグラベルの登りですが、MTBと比べるとちょっと頼りない感じですね。MTBでは全く不安を感じませんでしたが、38Cのブロックタイヤでもグリップ不足を感じます。やや砂利の深いところや急勾配のところでは後輪の滑りも感じられました。したがって未舗装の林道へ行くには最低38Cは必要と思います。舗装路を優先してスリックにしたりすると滑って使い物にならないのでやめた方がいいです。

グラベルの下りはMTBの圧勝でしょうね。やはりサスペンションがないと気持ちよくは下れません。38Cくらいではリム打ちの恐れもあるのでガンガン攻めるわけにはいかず、スピードを抑えながら恐る恐る下る感じになります。

一方、舗装路の走行感はMTBほど鈍重ではないので、ある程度距離があっても問題なく走れます。走行感としてはロードバイクに近いです。確かにロードバイクに比べると漕ぎ出しが重くて、貧脚には30km/h出すのも難しいですが、そもそもスピードを出す自転車ではないのでゆっくり走ればいいんですよ。20~25km/hくらいでのんびり走るには乗り心地も良いし全く快適です。ペダルを止めたときの失速はありますが、MTBに比べるとそこまで気になりません。

上り坂はロードバイクに比べるとやはり重いのかなと思いますが、登れないということは全くなくて15%の激坂でもシッティングで登れます。やはりロードジオメトリーなのでMTBに比べるとトルクをかけてグイグイ登れる感じがあります。

結論として、グラベルロードで舗装路を走るのがしんどいと言いますが、それは正しくありません。ロードバイクと同じ速度で走ろうとするからしんどいだけです。もともとスピードを求める自転車ではないのですから、ギアを低めにしてゆっくり走ればいいだけなのです。

グラベルなんてほとんどないから使い途がない、結局乗らなくなると思ってましたが、別にグラベルにこだわらなくても舗装林道や田舎の県道でたびたび遭遇する悪路が想定される場合はグラベルロードで行くメリットがあると思います。スピードさえ追い求めなければロードバイクよりはるかに快適に行けるはずです。そういう使い方ならタイヤをもう少し細い32Cくらいにしてもいいでしょう。

片雲の風に誘われて

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