池ノ茶屋から櫛形山・裸山

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登山

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南アルプスの絶景

先月雨のため中断を余儀なくされた甲州ツアーのリベンジに行ってきました。今回は静岡側から入ったため、まず一番近い南アルプス山域にある櫛形山に登ってきました。櫛形山は甲府盆地の西に位置する南アルプス前衛の山で、日本二百名山・花の百名山にも数えられています。



登山コース図

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櫛形山への登山口はいくつかありますが、一番楽なのは丸山林道の終点にある池ノ茶屋登山口です。アプローチは富士川町平林から丸山林道を約17km延々上ります。この林道は完全舗装されてますが、かなり路面悪く勾配もきつくてエグかったです。(^^; 林道終点には立派な駐車場が整備されていてトイレもあります。キャパは枠があるだけで12台くらいですが、実際はもう少し停められそうです。でも平日でこの状態なら土日は絶対無理だろうなぁ・・(写真は帰りに撮影)

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駐車場の奥にあるこの標識のところから、8時半に登り始めます。

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最初はカラマツ林の鬱蒼とした急な斜面を登っていきますが、7分ほど登ると尾根に出てぱっと展望が開けます。ここから正面に富士山が初めて姿を現します。

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尾根に出ると結構急な斜面になりますが、道はジグザグについているのでそれほどでもないです。

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ジグザグの斜面を登り詰めたあたりから南アルプスの展望が開けます。これは右から北岳・間ノ岳・農鳥岳ですね。いずれも3000m級の高峰で、北岳は日本第二の高度を誇ります。

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ジグザグ斜面が終わると緩やかな尾根道となり、とても気分よく歩けます。

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もうひと登りすると、三角点のあるピークに着きます。国土地理院の地形図にはここが櫛形山と表記されていますが、山名板などは何もありません。実際はいったん下ってもう一つ向こうのピークが櫛形山とされているようで、このピークは山と渓谷社の「日本三百名山登山ガイド」によると「奥仙重」と呼ばれているようです。展望はまったく得られません。

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奥仙重からいったん下り、もう一度登り返すと富士山がよく見えるポイントがあります。ここからが一番きれいに見えます。雲海に浮かんでいるのが何とも神秘的でした。

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富士山のビューポイントからもうちょっと登ったところが櫛形山山頂です。コースタイムでは60分と書いてありましたが、実際は40分くらいで着いてしまいました。ここに櫛形山の標識があり、標高は2052mとなっています。ここも富士山がちらっとだけ見えますが、展望はほとんどありません。

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櫛形山のピークを越えて、次は裸山へ向かいます。下りきったところあたりはカラマツ林に囲まれた平地が広がっており、バラボタン平と呼ばれています。

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そこからまた緩やかな上りになりますが、ずっとよく整備された道なのでとても歩きやすいです。

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裸山の近く、アヤメの群生地とされる場所からは向こうに南アルプスがちらっと見えます。

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裸山の直下に大きな看板があります。この向こうが山頂です。道が二手に分かれますが、どちらからでも登れます。

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そこからすぐ裸山の山頂です。標高2003m。ここにも三角点があります。ただ木が邪魔で展望はあまり効きません。富士山の頭だけがちらっと見えてました。

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アヤメの群生地とされる場所は鹿除けネットに囲まれていて近寄ることができません。当然今はアヤメはなく、トリカブトばっかりが咲いています。

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裸山までえらい早いペースで来て、このまま帰るとあまりに早すぎるので、アヤメ平に寄り道していきます。裸山からは少々湿っぽい感じの道を下っていきます。

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そしてどんどん下ります(汗)。標高1900mまで下らされました。こんなに下るとは思わなかった・・。下りきったところにアヤメ平と呼ばれる草原が広がっています。ここも今の時期は花が全然なくて寂しいです。この下りが後々響いてきました。

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下った分、当然登り返します。ここがアヤメ平と裸山の分岐点。帰りは行きとは違うルートで櫛形山へ戻ります。

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行きは雲海に覆われて見えなかった甲府盆地が見えてきました。

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2ルート合流点付近にあるカラマツの大木。樹齢300年、周囲8.1mあるそうです。

この後、櫛形山まで登り返してお昼を食べ、駐車場まで戻りました。それでもまだ12時半。全体にとてもよく整備された道で歩きやすいため、それほど歩いた実感がなかったのですが、実際は8キロ以上歩いてるんですね。アヤメ平への下りが効いて、帰りは右膝痛が出てしまいました。最近トレッキングポールはない方が楽なような気がして、今日は試しに持たずに歩いてみたのですが、まあ下りでも飛ばさずにゆっくり下れば右膝は問題ありませんでした。ただこれ以上右膝痛が酷くなると、それを庇って左膝に負担がかかってしまうので、ポールで体重を分散させた方が安全なのかもしれません。

歩行距離:8.7km

片雲の風に誘われて