KhodaaBloom FARNA SL2 SORAのレビュー

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ロードバイク自転車

KhodaaBloomのFARNA SL2を購入しましたのでレビューいたします。といってもFARNA SL2は既に廃番が決まってるので今さらレビューしても仕方ないかも?(笑) 自転車屋さんの話によると、あまりにコストがかかってるので台湾の工場が引き受けてくれなくなったのが原因だとか。2020年は新たなSTRAUSSシリーズとして生まれ変わります。しかし4月発売ってちょっと遅すぎませんか?

現状FARNA SL2を手に入れようと思えばSORAモデルしか残っておりません。カラー/サイズによってはわずかにメーカー在庫がある程度です。購入希望の方は急ぎましょう(笑)。

実測重量は8.6kg

カタログ公称値は8.7kgとなっていますが、これは一番大きい500サイズの場合です。465サイズならもう少し軽くなることが予想されます。

納車後、ゴテゴテ取り付ける前に素の状態で体重測定してみました。すると8.6kg!(ただしペダルなし)

公称値って結構いい加減なメーカーが多いですが、さすがはホダカさん、掛け値なしの本物です。もう持った瞬間に「軽っ!」と思いましたもんね。SORA完成車でこの軽さは大したもんですよ。ホイールとパーツ交換でまだまだ削れますから・・。軽さは正義です(笑)。

ただ、ペダルとボトルケージ、ポンプ、テールランプなどのアクセサリーを取り付けると9.2kgになってしまいました。それにプラスして2kgもの荷物(汗)。これからは実走行状態での軽量化が課題ですね(笑)。

各部の詳細


コンポはR3000系の新型SORAがフルセットで搭載されております。STIはケーブル内装式になって見た目もスッキリ。ついに触角卒業ですよ(笑)。ただケーブル内装式の影響でしょうか、触角Tiagraに比べるとレバーの引きが重くなったような気がしますね。やっぱり良いことばかりではない?


ハンドルバーは最近の主流であるアナトミックシャローです。バーテープはクッション性の良いものが巻かれています。


ステムはもともと100mm長のものが付いていました。適応身長165~175cmのサイズでは通常90mmがセットされるので、ちょっと長めではないかと思いました。ただ実際に乗ってみるとそんなに違和感はなく、このままでも良いかという感じでした。


でも一応は最適なポジションを探りたいので、90mmのステムに交換してみました。しばらく乗ってどちらが良いか試してみたいと思います。

買ったのはKalloyのUNOステムAS-025。これって安いんですけどすごく軽いです。純正は120gありましたが、これは105gでした。スタックハイトは40mmです。ただ上向きが標準なのか、下向きで付けるとロゴが全部逆さまになってしまうのがイマイチですね。

コラムスペーサーは1cm厚が3枚入っているので、そこそこハンドルを高くできます。今のところ一番高い位置にセッティングしていますが、慣れたら一段下げようかなと思ってます。


ヘッドチューブは上が1-1/8、下が1-1/2の上下異径となっております。剛性は非常に高そうですね。


溶接痕は非常にきれいに処理されております。ワイヤーも内装式となり、日本人に多い左後ブレーキに合わせて右側からワイヤーが入るようになっております。そのためワイヤーの取り回しがスムーズです。ワイヤーが内装式になると見た目がスッキリするだけでなく、掃除がしやすくなり、トップチューブバッグを取り付けやすくなるメリットも生じます。その反面、ワイヤーの交換が面倒になるデメリットもあります。実用性を取るなら外装式の方が良いでしょうね。これは良し悪しです。


フォークはストレート形状でコラムまでフルカーボンとなっております。前のロードはアルミコラムでしたが、カーボンコラムになると150~200gの軽量化になるらしいです。ただステムの締め付けトルクには注意が必要です。


ダウンチューブの形状は他にあまり類を見ない特殊なものです。上下が平面で左右が円形になっております。先代のFARNA SLは完全な四角形状でしたが、この形にすることにより剛性がややマイルドになったということです。ヘッドチューブ側は縦に長い楕円形状となっております。


BB側に近づくにつれて横に扁平な楕円形状となります。非常に複雑な加工が行われていることがわかります。


トップチューブは断面が丸みのある三角おにぎり形状です。上から見ると細めですが、高さは結構あります。


このフレームで最も特徴的なのはシートステーの接続位置を下げたオフセットシートステーです。最近はこの形状が主流になりつつありますが、シートチューブにしなりを持たせて振動吸収性を向上させる効果があるそうです。


シートステーは縦に長い楕円形状でかなり細めです。しなりを活かした設計になっているのだろうと思います。


シートステーとは対照的にチェーンステーは非常に太いです。加速性に関わる部分なので最大限剛性を確保しているようです。BB側へ絞り込まれた形状が特徴的です。


シートチューブはBB側で幅が広がるテーパー形状になっており、剛性を確保しています。BB周りのこの部分は溶接痕がそのままになっていることが多いですが、ここまできれいに処理されているのは珍しいです。やっぱり相当コストがかかってますね。


このフレームは台湾製、おそらくはGIANT製です。前のFARNA 700シリーズは中国製でしたが、上位グレードは台湾製と区別しているようです。


BBはプレスフィットタイプのBB86規格です。個人的にメンテナンス性の良いBSA(ねじ切り式)の方が好きですが、ハイエンドフレームはすべてプレスフィットになるので仕方ありません。脱着に少々手間はかかりますが、まあ最近は安価な圧入工具も出てきましたので別にいいかなという感じです。


ダウンチューブの裏に入っているSL2ロゴが個人的に好きです(笑)。


この価格帯の完成車には珍しく、何とカーボンシートポストが付いてきます。これは軽量化だけでなく、乗り心地の向上にも貢献しています。やはり締め付けトルクには注意が必要です。


サドルはKhodaaBloomオリジナルで、比較的幅の狭いものが付いています。かなり軽そうではありますね。小さい穴の開いたデザインは最近よく見かけますが、流行りなのでしょうか。とりあえずこのまま乗ってますが、相性は悪くなさそうですね。ただちょっと固めなので、座り心地の良いものを探してみたいと思います。


この価格帯の完成車ではブレーキがテクトロになっていることが多いですが、ちゃんとSORAのブレーキが付いてきます。効きはさすがに105よりはちょっと弱い感じですが、下り坂でも不安を感じることはないので、急いで交換する必要もないかと思います。やっぱりシマノの安心感は絶大です。まあいずれは105に交換しようと思います。


細かいことですが、ワイヤー類はデュラエースグレードのポリマーコーティングのものが使われています。通常、完成車ではコストダウンの対象になりやすい部分ですが、ケチらずにお金をかけていることがわかります。


この価格帯の完成車ではクランクもケチってFSAが付いていることが多いですが、もちろんSORAの50x34Tが付いてきます。昔のSORAはオクタリンクでイマイチでしたが、最新のSORAは2ピースクランクになり、外観も上位グレードと同じ4本アームなので高級感があります。遠目には105と区別つかないでしょ?(笑)


フロントディレイラーは従来型に比べてアームが長くなっているのが特徴です。ワイヤー内装式で引きが重くなったことに対応するためらしいです。ただ従来のシフターとは互換性がなくなっているので要注意です。


新型SORAのリアディレイラーはシャープなデザインでかっこいいですね。ショートケージのSSタイプが付いています。SORAの良いところはSSタイプで32Tまで対応できることです。GSタイプにすると変速性能が若干落ちるのと、輪行時にエンド金具から出っ張るのであまり良くありません。TiagraだとSSタイプで28Tまでしか対応しないので、完成車ではこれがネックになるのですね。


スプロケットは初めから11-32Tの乙女仕様が付いてきます。何て親切なんでしょう(笑)。まあ普通の坂なら28Tで登れますけど、10%を超える激坂クラスになると32Tは絶対に必要です。前のロードは最大30Tだったので、それよりも楽になりました。ただこれも慣れるとそれが当たり前になっちゃって、「もっと軽いのが欲しい!」となるんですよね。貧脚あるあるです(笑)。


チェーンはKMC製です。シマノの9速チェーンって色が黒っぽいので、こっちの方が良いですね。初めからミッシングリンクで接続されていました。


ホイールはシマノのWH-R501が付いてきます。前後で1900gありますが、わけのわからんオリジナルのホイールに比べればはるかに上等です。やっぱりローハイトリムはいいですね。ヒルクライムにディープリムは要りません。ロングバルブチューブは高いので嫌いです(笑)。ラチェット音が静かなのも好き。


タイヤはMAXXISのRE-FUSE 700x25Cが付いています。このタイヤは前も使ってましたが、重量が235gと軽い割にとてもパンクに強いのでおすすめです。

タイヤのクリアランスをチェック

標準では25Cのタイヤが付いていますが、どのくらいまで太くできるでしょうか? 乗り心地を改善するには28Cが入ると良いですが、可能かどうか検証してみました。


まずリアのブレーキ周りですが、最も狭いのはシートステーとタイヤサイドの間で実測8mmありました。高さ方向もほぼ同じです。左右に2mmずつ広がったとしても十分余裕がありますね。


リアタイヤとシートチューブの間は1センチほどあります。したがってリアに限っては28Cは問題なく入るでしょう。


問題はフロントフォークの方ですね。25Cを装着した状態で左右のクリアランスが実測6mmでした。高さ方向は問題なさそうですが、28Cにすると左右に2mmずつ広がったとしてクリアランスは4mmとなります。まあギリギリいける範囲ですが、ホイールが振れたりすると当たる恐れがありますね。

結論として28Cを入れるにはリアは問題なし、フロントはギリギリOKというところです。ただしタイヤの銘柄によっても、ホイールのリム幅によっても実際の幅は変わってきますので必ずしもOKとは限りません。一本無駄にするくらいの覚悟で現物合わせは必要ですね。まあグラベルキング26Cなら大丈夫でしょう。あとタイヤのヒゲが出ているとフレームに接触して傷になることがあるので、ヒゲは切っておいた方がいいです。

走行インプレッション

購入してからライド4回、約200km走りました。それでは走行感をレポートと行きたいところですが、僕には違いがわかりません(爆)。大手のレビューサイトでは、よく「カーボンに近い乗り心地」「バネ感があって高速域の伸びが良い」「路面に吸い付くような安定感」などと評されることがありますが、僕には全く実感できないのですね。だって加速感なんてそれなりにパワーがなければ実感できないわけで、僕みたいなド貧脚には何乗っても同じです。乗り心地も自分が走る道はやたらと荒れた路面が多いので、そりゃどんな高級フレームに乗ってもガタガタ揺れますよ。

全くレビューになってませんが(笑)、それが正直な感想です。軽いこと以外は僕にはわかりません。貧脚はカーボンだろうがクロモリだろうが何に乗っても同じです。ノロノロとしか進みません。猫に小判とはよく言ったものですね。だから僕には高い自転車はもったいないのですよ(笑)。

片雲の風に誘われて